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薄氷



つまさきでそっとなぞってみる

池の面の薄氷の

ぱりぱりと引き剥がされるような

か細い悲鳴に


何をしてきたかとか

これから何処へ行くかとか

問わず語りの私の胸は

すんなりと冷えて固まって行く


例年より暖かな正月らしく

初春という言葉がよく似合う

それでも

氷は張ったのだ


半透明の傷口から滲み出るのは

眠りを邪魔された暗い色の水

つまさきでそっと波紋をたてる

わだかまっていた時の沈殿物が


薄氷を穢して冷水と広がる

それでもやはり

忘れていたものを思い出せはしない

私はいったい誰だったのか





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