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野ざらし



虎猫は 深く ためいきをつき
ざらざらとした舌で 骨を舐める
それは丁度 喉仏の場所なので
くすぐったいこと この上もない

草に巻かれて 手が動かないので
振り払うことも できないままに
ずっと 静かにしているつもりが
つい カタカタと 笑ってしまった

黒猫がやって来て 
虚ろな眼窩を覗き込む
そこに何かを見つけたらしく
爪を出して差し入れる

コオロギが ぴょいと逃げ出した
そう言えば 夜に鳴いてた気もするな
しかし黒猫が見つけたものは
そいつでは無かったようで

熱心に 掻きむしってくれるので
だんだん うるさく思えてくる
虎猫はまだ 喉仏を好んでいるし
せっかくの安眠が 台無しだ

草を踏む音がしたかと思うと
誰かが小さく悲鳴を上げる
猫達は驚いて逃げていく
私は 舌打ちをしたく思うが

舌が無いのでそれもできない
とうとう見つかってしまったらしい
半分 落胆しながらも
ちょっと期待もあったりする

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