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頑迷



私の発する言葉の全てが

あやふやなあいづちに受け流されて行った

川の向こうの人達とはとうてい心が通わないと感じ

思い切って橋を壊してしまえとさえ思われた


それでどうなる と老婆が言った

橋の次には道を塞ぐだろう

道の次には門を閉ざし

しまいには部屋の扉を閉めるのではないかと


それは孤独に向かうだけで

決して正しいとは思えない

それでもおまえは…

私は老婆の言葉を制した


私はそれに類した警告を

もう何度もいただいています

そうしてそれに従って

なるべくほがらかにしたつもりです


見切りをつけるのが早すぎると言うなら

せめて期限を切ってほしいのですが

あなたにそれができますか

私は自分が正しいとは思ってはいないけど


間違っている自覚もまたないのです

老婆は渋い顔をして吐き捨てた

救いようがない…と

その言葉にはじめて私は


正しい答えを得たように思われ

新たな質問もまた湧いてきた

あなたには人が救えるのですかと

老婆はいよいよ渋面を歪ませて


おまえとはもう話したくない

そう吐き捨てたのだが

私もまた

同じように思っていた





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