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季節の手前




望まなかった季節が手招きしていた
そちらに一歩足を踏み出すことに
格別の覚悟はいらないのだけれども
ただぐうたらしていさえすれば
勝手に時は流れるのだけれども

ざらついた心というのはひっかかりがあるわけで
なめらになった心には何もひっかかるものがなく
とするなら感情の起伏もほとんど起こりえず
けれども僕は苛立っているので
手足をうんと長く見せて
目を大きく見開いてみて

深呼吸に 右の鼻のつまり具合を知り
右は確か濁気が出てゆく方だったはず
つまり僕は萎びたのではなく
吸い込んだ精気がわだかまっていて
古びて膿んでしまったらしい

膿みは出てゆく場所を捜し
足を火照らせ 心臓を揺らし
腕を震わせ 尿道を疼かせる
四方を壁で囲われたのではなく
八方に落とし穴が隠れていそうで
おびえてふてくされているのかも

僕の意思で動くわけではないけれど
時を操れる錯覚を
確かにもった時期もある
色とりどりの風船の
糸をすべて離したような
手持ち無沙汰の続いたあげく
自分さえも手放したようだ




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