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腹八分目



街道の車は終夜途切れずにいて

浅い眠りは何度も破られる

曲がり角の大きな家の

植え込みが切れているあたりから

それはやって来るのだろうか


窓を閉めても事態は変わらない

街道は僕の専属ではないので

文句を言うべきでもないが

浅い眠りがいけないのだ

深く眠れば気にはならない


しかし僕は酒にも薬にも

頼らないと決めているので

靴の紐をしっかりと締め

夜の散歩にでかけてゆく

身体を疲れさせるためなのだが


川に沿って歩いてゆくうち

外灯の明かりに浮かぶ樹木が

誘うように囁きかける

それはただの風のいたずら

そうして水の流れの音は


修行僧が誦す経文の様で

僕は墓場を歩いているような

そんな錯覚に陥りながら

ふと 強い空腹を覚えてしまう

そうだ おでんを買いに行こう


食欲は小さな未来への希望と

ささやかな幸せを与えてくれる

ならば性欲はどうかと言えば

うん 最近は自信ないかな

無いと言うならそれは嘘だ


欲望は活力を刺激するので

僕はそれを憎みはしない

けれども過ぎた欲望は

それはそれで良くないことは

この腹の弛みが表している




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