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子守歌



君の声を僕は知らない

君は僕の声を知っている

いつも話しかけるのは僕の方から

君はうなずくか首を横に振るか

それで僕はいいと思っている


半分怒ったような眼差しは

底に優しさが見え隠れするし

鼻先が丸いから冷たく見えない

そうしてその怒りの理由が

心配からだと判っているから


僕はただ君に向かって

ごめんと頭を下げるしかない

だいじょうぶ

ちゃんとご飯も食べているし

お酒も赤いワインを少しばかり


時折 山も歩いているし

たぶん健康だと思うんだ

と言いながら

実は風邪をひいている

それを見抜かれてしまっている


君は黙って寝床を指差し

たぶん寝ていろと言いたいのだろう

唄ってくれれば寝てもいいと

そう言うと君は頬をゆるめた

そうして唄い始めたけれども


それは ただの風の音

いいや これは君の声

頭痛が少しずつひいてゆく

これは どこの言葉だろう

君は どこから来たのだろう



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