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夕化粧


川べりでは草刈りが始まって

辺りは青い匂いでいっぱいだった


名も知らぬ小さな花が

共同トイレの正面で陽を受けていて


やがてそれも 刈られてしまうのだと

思えば 妙に愛しくもなり



私は それを折り取って

百均で買った小瓶に生けた


花は何日もつだろうかと

その薄紅の花弁に顔を寄せ


咲いていた場所はさておき

花は無臭で無邪気だった




花の名は「夕化粧」というもので

これは日暮れに咲くのだと知った


私は ひそかな浪漫を感じ

飽かずに眺めて過ごしたのだった


しかし…


彼女は実は したたかだった様で

今では 庭に はびこっていて


早暁から花を咲かせている

見た目は 儚げではあるけれども





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